「共有」のつもりが全世界に公開 #
7月25日ごろ、Redditユーザーが site:claude.ai/share でGoogle検索すると、Anthropicの「Claude」で交わされた大量の会話やArtifacts(生成したミニアプリ)を一覧できることに気づいた。中身は健康記録、子どもの氏名と電話番号、企業の非公開文書、履歴書、法律相談など多岐にわたる。共有ページには本来「noindex」タグが付き検索エンジンに登録させない設計だったが、外部リンク経由のクロールなどで抜け道が生じ、数百件規模がインデックスされていたとみられる。Anthropicは7月28日までに検索結果からの削除措置を完了させた。

手口はGoogle Hacking、20年前からの古典 #
技術的には目新しさはゼロだ。site: 演算子で特定ドメイン配下を絞り込む発想は、2000年代の Google Hacking Database (GHDB) と同じ。しかも初めてではない。2023年にはOpenAIのChatGPT共有リンク、2025年にはxAIのGrok会話が同様の経路で露出している。3社続けて同じ穴に落ちたのは偶然ではなく、「共有=公開」というUXと、noindexというサイト側の“お願い”ベースの制御が、AIチャット特有の機密性の高さと相性最悪だからだ。noindexは検索エンジンへの紳士協定にすぎず、robots.txtでの遮断やHTTPヘッダのX-Robots-Tag、外部被リンクの有無次第でいくらでも抜け漏れが起きる。

対策は「共有=公開」を前提にすること #
ユーザー側は、Claudeに限らずAIチャットの共有機能を「限定公開」ではなく「インターネット全公開」と捉え、個人情報や機密情報を含む会話は共有しない、公開後は速やかに解除する、というのが唯一の確実な防御になる。事業者側にとっても、noindex頼みではなく認証必須の共有やrobots.txtでの明示的ブロックを標準装備にすべき教訓と言える。
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