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DeepSeek操るAIエージェントが自律攻撃、Telegramの一言指示だけで460件超を走査 thumbnail
AI SECURITY Importance High 2026-08-03

DeepSeek操るAIエージェントが自律攻撃、Telegramの一言指示だけで460件超を走査

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「一言指示」だけで攻撃が完走した #

Palo Alto Networks傘下のUnit 42が7月末、中国語圏の脅威アクター「knaithe」による攻撃キャンペーンを報告した。注目すべきは手口そのものより 自動化の深さ だ。攻撃者はTelegram経由でAIエージェント「Hermes Agent」(DeepSeekを推論エンジンに採用したOSSフレームワーク)に初期タスクを送っただけで、以降の脆弱性探索から侵入までを人間の追加指示なしに完走させていた。Unit 42が回収した2026年5月のセッションログには、オペレーターの再介入が一切記録されていない。

自律攻撃の3段階フロー図
Hermes Agentが自律実行した攻撃サイクルの3段階

エージェントはGitHub上のPoCを自動収集して悪用可能な脆弱性を選別し、資産探索エンジン「FOFA」でインターネット公開システムを特定、最後にエクスプロイトを自ら実行する。対象はCitrix NetScaler(CVE-2026-3055)、n8n、Langflow(CVSS 9.8)、Tomcat、Marimo Notebook、PAN-OS、IKE VPNなど7系統・8件のCVEにまたがった。

実害も確認された「練習」ではない攻撃 #

標的は460件超に及び、Citrix NetScalerの脆弱性では3組織から実際にデータが流出、Marimo Notebookの脆弱性では11インスタンスでコマンド実行が確認されている。皮肉にも発覚のきっかけは攻撃者自身のミスで、Hermes Agentがホームディレクトリにファイルサーバーを誤起動し、運用環境ごと露呈した。

攻撃の規模と被害をまとめたインフォグラフィック
確認された標的数・悪用CVE数・実被害の内訳

攻撃者はClaude CodeやCodex、Qwen・GLM・Kimiなど複数のAIツールを併用評価していたことも判明しており、「どのモデルが攻撃遂行に使いやすいか」を実戦でベンチマークしていた格好だ。人間のオペレーターが張り付かなくても侵入が回る時代が来たことを意味しており、防御側もPoC公開後の即時パッチ適用と外部公開資産の継続的な棚卸しを、人手の反応速度ではなくエージェントの速度基準で回す必要に迫られている。

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