2026年11月19日発売の「グランド・セフト・オートVI(GTA6)」を巡り、「VIP早期アクセス権」を騙る詐欺サイトが多数出現している。セキュリティ企業Malwarebytesが確認したもので、公式ロゴや宣伝画像を無断流用した精巧なサイトが、正規価格(9,800〜12,280円)の20倍以上にあたる250ドル(約4万円)を「早期アクセス料」として請求する。
手口の核心は決済導線にある。クレジットカードではなく仮想通貨での支払いを要求し、QRコード表示→「支払い確認」の偽メッセージ→「DOWNLOAD」ボタンという流れを踏ませた末、何も渡さず終わる。仮想通貨決済はチャージバックの仕組みが存在しないため、被害者は事実上返金を得られない。この不可逆性こそが詐欺師にとって仮想通貨を選ぶ最大の理由だ。

Malwarebytesは「『誰よりも先に』『限定』という緊急性の演出が慎重さを鈍らせる」と警告し、現時点でGTA6の正規早期アクセスプログラムは一切存在しないと明言している。発売前の熱狂を狙う「事前予約詐欺」は毎回大型タイトルの発売前に繰り返される定番パターンであり、若年層やゲーム攻略に不慣れな層が主な標的だ。
この種のサイトはSNSの広告枠や検索結果を通じて拡散されることが多く、公式パブリッシャーが正式に告知していない「先行プレイ」情報は、まず出所を疑うべきだ。とりわけ仮想通貨限定の決済を要求された時点で撤退するのが鉄則である。GTA6ほどの巨大IPになると、発売の半年以上前から便乗詐欺が組織的に量産される土壌ができあがっており、ゲーム好きを狙うサイバー犯罪は今後も発売日が近づくにつれ増加すると見られる。公式サイト以外からの「先行アクセス」案内には、ハッカー視点で見ても典型的なソーシャルエンジニアリングの型が凝縮されている。
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