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INTRUSION / 不正アクセス 重要度 中 2026-09-01

国内で不正アクセスが相次ぐ ― 「ログ消失」に見る攻撃者の証拠隠滅

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3社が相次いで不正アクセスを公表 #

8月上旬から下旬にかけて、大仙・アンビションDXホールディングス・一正蒲鉾という業種の異なる中堅3社が、相次いで不正アクセスを公表した。大仙は8月1日にマルウェア感染が判明し社内全システムを遮断、受注・出荷業務に影響が出た。アンビションDXは8月6日、ファイルサーバへの侵入を検知したが、同時に「ログの消失」を確認したと発表。一正蒲鉾は取引先・社員あわせて596件のメールアドレスが、社員アカウントの乗っ取りにより閲覧された可能性があるとしている。

企業判明手口影響
大仙8/1マルウェア感染全システム遮断・業務停止
アンビションDX8/6ファイルサーバ侵入ログ消失・流出未確認
一正蒲鉾8/5メールアカウント乗っ取り596件が閲覧可能な状態に

「ログ消失」という証拠隠滅 #

3件のうち、もっとも技術的に興味深いのはアンビションDXのケースだ。同社は「第三者がファイルサーバへのアクセスを試みた痕跡は認められるものの、データが持ち出された形跡は確認されていない」としつつ、侵入と同時にログが失われていたことを明かした。ログの削除・改ざんは典型的なアンチフォレンジック手法で、侵入経路や滞在時間の特定を困難にする。フォレンジック調査が「閲覧された可能性を完全には否定できない」という歯切れの悪い表現に落ち着くことが多いのも、攻撃者がまず証拠を消しにかかるからだ。

なぜログが消えると調査が詰むのか

誰が・いつ・何を見たかを示す一次証拠がログだ。ログがなければ調査会社は「アクセス痕跡はあるが閲覧の有無は不明」としか言えず、被害範囲が確定しないまま対応コストだけが膨らむ。

中堅企業への教訓 #

3社に共通するのは、検知から公表までに数日〜1週間を要し、いずれも外部の専門機関を入れて初めて全容調査に着手している点だ。ログをアクセス元のサーバ内だけに置いていると、侵入者に一緒に消される。SIEMなど外部のログ集約基盤へリアルタイム転送しておけば、たとえ現場のログが消されても調査の起点は残る。中堅・中小企業ほど自前のログ監視基盤を持たないケースが多く、今回の3件はその弱点を改めて浮き彫りにした。

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