認証済みなら任意の場所にファイルを書き込める #
LLMパイプラインをドラッグ&ドロップで組める人気のAIエージェント構築ツール「Langflow」のfiles API (/api/v2/files) に、パストラバーサル脆弱性(CVE-2026-5027、CVSS 8.8)が見つかった。保存先のファイル名を検証せずにそのまま書き込み処理へ渡していたため、「../」を含むファイル名を送るだけでサーバー内の任意パスにファイルを作成できた。対象はLangflow 1.8.4以前で、修正済みの1.9.0が既に公開されている。GitHubには実証コード(PoC)も公開済みで、再現のハードルは低い。
Langflow 1.9.0以上へ更新すれば修正版が適用される。旧バージョンを外部公開している構成は特に優先度を上げて対応すべき。
「認証必須」を過信できない理由 #
悪用条件は「認証済みの攻撃者」だが、Langflowはワークフローを外部公開したり複数人でホストを共有する構成が珍しくないAI開発ツールだ。ログイン権限さえ得れば、cron設定やSSH公開鍵、Webルート配下へ書き込んでバックドア化できる。任意ファイル作成は多くの場合「その先」の任意コード実行に直結する典型パターンで、認証境界の甘さがそのままインフラ侵害へ化ける。
AIツールの脆弱性管理という盲点 #
LLMアプリの開発が急増する一方、Langflowのような周辺ツールチェーンのセキュリティレビューは後回しにされがちだ。導入企業は1.9.0へのアップデートと認証情報の棚卸しを急ぐべきだが、根本的には「AIインフラも通常のWebアプリと同じ脅威モデルで見る」姿勢が問われている。
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