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「RSA-260」ついに解読 ― 35年の暗号チャレンジを個人エンジニアが突破 thumbnail
INCIDENT GENERAL Importance Medium 2026-09-06

「RSA-260」ついに解読 ― 35年の暗号チャレンジを個人エンジニアが突破

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一人のポストが35年の記録を破った #

2026年9月3日、AIコーディング企業Cognitionのエンジニア、Eric Lu氏がXに投稿した内容は「130桁の数字」の羅列と、一言「divides RSA-260」だけだった。RSA-260は1991年開始の「RSA Factoring Challenge」が用意した260桁(862ビット)の合成数で、35年間誰も素因数分解できずに残っていた"未踏の看板"だ。Lu氏は単独で、約7カ月かけてこれを解いたと明かしている。使用した手法や計算資源、所要時間の詳細は本稿執筆時点で未公開のままで、専門家の間でも憶測を呼んでいる。

862bit
RSA-260のビット長
35年
未解決だった期間
2^34倍
2048bit解読に必要な追加労力

チームとスパコン前提が崩れた #

過去の記録更新は組織戦だった。前回のRSA-250(2020年)は研究者チームが数千コア年規模の計算資源を投入して解読した成果だ。今回はそれより大きいRSA-260を、肩書きも計算資源も明かさない個人が単独で破ったことになる。しかも真偽検証は容易——公開された130桁の数値がRSA-260を割り切るかは誰でも手元の計算機で確認でき、捏造の余地は薄い。だからこそ「アルゴリズムが進歩したのか、それともクラウド計算力の物量作戦なのか」という問いが専門家の間で飛び交っている。

項目RSA-250RSA-260
解読年2020年2026年
体制研究者チーム個人エンジニア
手法・計算資源の公開×(未公開)

2048ビットは揺るがないが、棚卸しの好機 #

現行の推奨鍵長である2048ビットRSAを破るには、今回の成果と比べて桁違い(2の34乗倍)の計算量が必要で、実務上の脅威にはまだ遠い。とはいえ計算資源のコモディティ化と手法の改良は、着実に「解ける桁数」を押し上げてきた歴史がある。鍵長の世代交代は数年がかりの移行作業になるため、自組織のTLS証明書や署名鍵が旧世代の鍵長に依存していないか、この機会に棚卸ししておく価値はあるだろう。

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