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SUPPLY CHAIN Importance Medium 2026-07-27

偽「7-Zip」インストーラーの裏に、4年活動の巨大不正プロキシ事業

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「7-Zip」を騙る偽インストーラーの正体 #

圧縮ソフトの定番「7-Zip」を騙る偽サイト「7zip[.]com」(正規は「7-zip.org」)からマルウェアを配布する攻撃が確認された。セキュリティ企業Infobloxの調査によると、これは単発のフィッシングではなく、中国系とみられる攻撃グループ「Lurking Lizard」が2022年8月から少なくとも4年近く運営してきた、感染端末の獲得から収益化までを一気通貫で行う「不正レジデンシャルプロキシ事業」の一角だった。

「本物っぽさ」を積み上げる手口 #

Lurking Lizardは230を超えるなりすましドメインを保有し、7-Zipだけでなく WhatsApp、TikTok/YouTubeダウンローダー、VPNアプリ「WireVPN」(Android版は100万DL超)まで幅広く偽装する。検索広告やチュートリアルサイト経由で誘導し、さらに期限切れドメインを買い取って蓄積されたアクセス履歴・評判ごと引き継ぐことで、フィルタリングをすり抜ける。感染端末はそのままIPIDEA・SmartProxy(現Decodo)・IP Royal・911Proxyといった大手ブランドを騙る販売サイトを通じて、通信帯域を第三者に貸し出すプロキシノードにされる。

ハッカー視点で見るべき点 #

家庭用IPから発信される「レジデンシャルプロキシ」は、クレデンシャルスタッフィングや広告不正、地域制限回避に悪用されても検知が難しい。2026年初めには業界と法執行機関の連携で大手プロキシ事業者IPIDEAの一部が停止されたが、Lurking Lizard自体は活動を継続しており、末端の感染者を辿ってもインフラの中枢には届きにくい構造がこの種の犯罪の解体を難しくしている。フリーソフトは必ず公式サイトのURLを確認し、検索結果最上位を無条件に信用しないことが実質的な唯一の防御策だ。

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