2026年8月29日、ソニー・ミュージック・パブリッシングとワーナー・チャペル・ミュージックが、Claudeの学習データを巡りAnthropicをカリフォルニア北部地区連邦地裁に提訴した。共同創業者のダリオ・アモデイ氏とベン・マン氏も個人として被告に名指しされている。訴状は「違法なトレント・スクレイピング・ダウンロードによる大胆なキャンペーン」と表現し、数千曲の歌詞・楽曲データを不正入手してClaudeの学習に使ったと主張。1曲あたり最大15万ドル、著作権管理情報の削除には1件2万5000ドルの法定損害賠償を求めており、総額は数十億円規模に膨らむ可能性がある。
争点は「学習」でなく「取得手口」 #
Bartz和解が示したのは、学習行為自体は「フェアユース」と認められても、データの入手経路は別途違法になり得るという線引きだ。今回の訴状もこの構図を踏襲し、AIの学習そのものではなく、データをどうやって手に入れたかという取得経路の合法性を争点に据える。トレント・スクレイピングは、ハッカー文化やアンダーグラウンドの海賊版流通と地続きの手法であり、大量データ収集の効率と法的リスクのトレードオフが今回も露呈した形だ。
音楽出版社3社が出そろう包囲網 #
上のタイムラインの通り、主要音楽出版社3社がすべてAnthropicを追及する構図になった。Anthropicは「主張には異議を唱え、法廷で積極的に自己防衛する」とコメントしている。学習データの出所と入手経路を証明できるかどうかが、生成AI企業の事業継続性を左右する時代に入ったと言える。
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